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この2回とも単勝馬券を握りしめていたが、今回は馬券を外している。それでも感慨にふけったのは、史上最高レベルのメンバーによる味わい深いレースであり、競馬を覚えた若き時代に戻ったからかもしれない。コロナによる辛さも一瞬だが忘れることもできた。愛馬を出走させてくれた関係者に、感謝の意を覚えたのも初めてだった。
残されたデアリングダクトの未来は…
あれから2年。アーモンドアイは繁殖入りし、初年度にエピファネイアを種付けされた。コントレイルは翌年のジャパンCを制しGI5勝目を挙げて種牡馬入り。
デアリングタクトは1年の休養を経て、2022年5月ターフに戻ってきた。復帰戦のヴィクトリアマイルは6着、宝塚記念3着、オールカマー6着、エリザベス女王杯6着とかつての切れ味は陰を潜めている。
先輩三冠馬が連続して優勝したジャパンCを、この秋、残る1頭の三冠馬デアリングタクトが順番通りに制して三冠馬対決は終焉を迎える。そんな思いを密かに持っている。
この本が発売されるころには結果も明らかになっているだろう。出走できるだろうか。出走したら私の単勝馬券は当たるだろうか。楽しみである。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。