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――それはすごい。

西沢 素人だった僕でも、何度も転ぶことで成長して、次第にそうしたトーク力が身についていった。そんな風にプロのDJが育っていくための環境作りをもっと業界全体が意識しないと、プロのDJを目指す人がどんどん減ってしまう。

 エンタテインメントのマーケットに対するラジオ業界の危機感の薄さというかね。それが何年か先、ボディブローのように徐々に響いて、ラジオを衰退させてしまう大きな原因のひとつになるんじゃないかと個人的には危惧しています。

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 僕は完全にラジオをやめたわけではないし、もう絶対やらないとは言わない。特にワイド番組と一社提供番組は全く別物。でも、やっぱりラジオの花形は生放送のワイド番組なんで「こんな番組は今までになかった!」みたいな凄いのが出てくることを期待したいですね。

 それにはラジオ局が変わらないといけない。ラジオにはまだまだ改革できる余地がたくさん残っていると思いますよ。ラジオ局、かくあるべし! みたいな企画提案書を書いたら、文春オンラインで載っけてくれます?(笑)

©文藝春秋 撮影/石川啓次

8台持っている車の維持費が……。ピストン西沢がお願いしたいこと

――最後に、ピストンさん自身の今後については?

西沢 ほとんど日銭で食ってるんだから、YouTubeもイベント業もがんばらないとヤバいのよ。8台持っている車の維持費も馬鹿にならないし。今後の目標としては、いつかYouTubeの投げ銭が貯まったらキャンピングカーでも買って、日本全国を回りながら「今日は四万十川の河口にいまーす」なんて生配信でもしたいなあと。

©文藝春秋 撮影/石川啓次

――どこかで聞いたような企画ですね(笑)。

西沢 その場で土地の名物を聞いて買いに行ったり、ガソリン代も投げ銭で募ってね。近くに銭湯がない時は川で行水でもしてさ。でも本当は家が大好きだからあまり本気で旅に出たくもないんだけど。

――ラジオ業界の未来と共に、ピストン西沢という個人メディアの今後を楽しみにしています。

西沢 いつの間にか墜落していなくなっているかもしれないよ? そうならないように、皆さんぜひYouTubeのチャンネルツイッターの登録をよろしくお願いします。
 

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。