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 その子会社であるKK共同は、出版や企業の広報支援、国際情報サービス、講演会・展覧会の開催などの事業を展開する営利企業である。そして、次長が手をつけたのはKK共同の関連会社である株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー(以下、PRワイヤー)の口座だった。KK共同関係者が語る。

写真はイメージ ©iStock

「PRワイヤーはKK共同に経理事務を委託しています。次長は今年8月1日~9月30日にかけて、管理者権限を悪用するなどして関係書類を偽造し、計22回にわたってPRワイヤーの口座から自分の口座に資金を移していました。当初は投資コンサルの要求に対して自身の資産を使っていたようですが、それが底をついたことでPRワイヤーの資金に手をつけたといいます。ただ、横領したまま隠蔽しようとか逃亡しようといった意思はなかったようで、10月17日に本人が自ら申告して事件が発覚しました。その後、社内調査が行われ、11月17日に処分が下りました」

「次長も被害者。刑事告訴をするつもりはない」

 この関係者によれば、KK共同の認識は「次長も被害者」なのだという。

「気の迷いがあったのかもしれませんが、彼女も騙されていたわけです。しかも、彼女の父親は九州地方の資産家で、既に8000万円が弁済されています。残り5000万円の弁済の目途も立っているので、KK共同としては懲戒解雇処分で彼女の不祥事は終わり。刑事告訴をするつもりはありません。むしろ、投資コンサルの“事件”を解決するために警察に相談しているところです」

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 KK共同に事実関係について確認すると、「一般社団法人共同通信社が11月17日に加盟社などに配信した記事の通りです。それ以上はお答えできません」などと否定も肯定もしなかった。

 喜怒哀楽につけ込み、人の心を弄ぶ“国際ロマンス詐欺”。投資コンサルの要求にさすがの経理部次長も算盤をはじけなかったのだろうか。

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