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「週刊文春」記者をマンションの部屋へと招き入れ語ったのは…

「言い訳するつもりはないんですけど、ちゃんとお話しさせてもらいたいんで……」

 力なくそう言うと、「週刊文春」記者をそのままマンションの部屋へと招き入れた。

自宅マンションで取材に応じるしんいち/撮影 吉田暁史

「もう会うのは止めようって、今年の1月かな、それからは会ってないです。今回久しぶりに連絡が来て、彼女がインスタに僕と撮った写真を載せてたのが、今になってネットに流れてると。足を引っ張るようなことしてごめんって、めっちゃ謝られました。僕、インスタに載っけてたことは知らなかったんです。でも、全然怒るとかはないです。僕にも明らかに非があることなので」

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 後にしんいちの運命を左右することとなる彼女との出会いは、いつものようにツイッターのDMだった。

「去年、僕からDMを送ったら返事をもらいました。あるミスコンに出てるのを見て、ホンマに顔がめちゃくちゃタイプやったんです。もちろんミスが結婚してるとも思ってなくて……。まさかその考えはなかったです」

しんいちとA子さんのメッセージのやり取り
しんいちとA子さんのメッセージのやり取り

 映画館や買い物などごく普通のデートを重ね、やがて男女の関係になった2人。その頃しんいちはすでに、A子さんに特別な思いを抱き始めていた。

「僕のボケにもゲラゲラ笑ってくれるし、その笑ってる顔もやっぱりめっちゃタイプで。しゃべってても心地よくて、これは真剣なお付き合いになりそうやという感じはありました。一緒に住んでもおもろいやろなぁというのも、会うたんびに思うようになりました」

“仲の良い”他の女性とは違う感覚だった。だが、出会いから2カ月がたったある日、しんいちは思いも寄らぬ告白を受ける。

「実は子供がいるって言われたんですよ。黙っててごめんと。まあ、子供がいるのは僕は別に……。シングルマザーなのかなと思ったんですけど、聞いたら、まだ結婚してる状態やと言われて。でも旦那とは一緒には住んでないし、全然会っていないと。そのとき僕がさよならしてたらよかったんですけど、やっぱり離れたくない気持ちがあって、また誘ってしまいました。僕から、会いましょうって」

 そしてしんいちは、A子さんの子供とも対面することとなった。子供好きのしんいちの心はまた揺れる。

「ホンマにかわいい子なんです。やっと歩けるくらいで僕のことなんて全然わかってないんですけど、キャッキャキャッキャ人懐っこくて。3人で公園行ったり遊園地行ったりもしたんで、なんか、家族ってええなぁって」

 だが、A子さんが既婚者である限り、それは叶わぬ未来。葛藤したしんいちは――。