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「とにかくカタールは外せないから」
高円宮ご夫妻は、2002年の日韓共催のW杯の開会式に際して、皇族として戦後初の韓国公式訪問を果たされた。1987年から日本サッカー協会の名誉総裁を務められた高円宮さまは、国内での日本戦はすべてご覧になっている。スポーツがお好きで、サッカーを盛り上げようと心を砕かれていたという。20年前に亡くなられた高円宮さまの命日である今年11月21日には「二十年式年祭」が営まれ、新型コロナウイルスに感染した久子さまは、宮邸での自宅療養の期間を終えて、参列された。
「応援の気持ちを届けようと、久子さまはカタールご訪問に並々ならぬ思いを抱かれていたようで、『とにかくカタールは外せないから、間に合ってよかった』という風に安堵されていたそうです」(宮内庁関係者)
カタール訪問前にはインタビューに応じ、「日本のサッカーが世界にどこまで通用するかを見る、とてもいいチャンス」(朝日新聞、11月27日)と述べられている。日本代表が初めて出場した1998年のフランス大会から、現地で観戦されてきた久子さまならではの言葉だった。11月26日に日本を出発され、12月3日に帰国されるという長期滞在のスケジュールとなったが、最後まで明るい笑顔を見せられた。
日本時間の12月5日24時、日本代表は決勝トーナメント・ラウンド16でクロアチア代表と対戦する。