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雅子さま59歳に 英エリザベス女王国葬ご参列で実現した“本格的な復活”…雅子さまから陛下への“アドバイス”とは

2022/12/09

genre : ニュース, 皇室

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イギリスで見えた両陛下の関係性の今後は

 天皇と皇后の関係性を示すエピソードはコロナ禍にもあった。天皇と皇后がそろって画面に並び、国民に呼びかけた新年のメッセージである。これは、新しい令和の皇室のあり方なのかもしれない。平成の天皇は、テレビ画面で国民に呼びかけた時、1人で画面に映った。録画していた場所の近くに皇后がいたとも言われるが、決して映ってはいない。しかし、令和の天皇と皇后は2人で並び、そして国民にメッセージを呼びかけた。その点では、より2人で公務を担うという形を示したとも言える。

新年ビデオメッセージ。天皇皇后両陛下が並んで座られるという新しいスタイルだった 宮内庁提供

 しかも、2021年のメッセージでは、雅子皇后が話しているとき、天皇の口元が動いているのが画面を見ているとよくわかる。皇后を心配しつつ、だからこそ自然にその言葉を反芻したのか、口元が動いてしまった天皇。そこには天皇が病気療養中の皇后を支える姿が映し出されている。それも皇后が天皇を支える平成のあり方とは異なる像だろう。ここには、令和の天皇と皇后の新たな関係性が見えてくる。

 イギリスから帰国後、国民体育大会に出席するために栃木県へ(日帰り)、国民文化祭に出席するために沖縄県へ(1泊2日)、全国豊かな海づくり大会に出席するために兵庫県へ(1泊2日)天皇と皇后は出かけている。2人が一緒になって公務を行う姿は、いわゆる「平成流」の継承であるかと思われる。

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第77回国民体育大会の総合開会式が行われる「カンセキスタジアムとちぎ」に到着し、佐藤栄一宇都宮市長の出迎えを受けられる天皇皇后両陛下 ©時事通信社

 では、イギリスなどで見えた2人の関係性が、日本国内の公務などにおいても今後、見えてくることはあるのだろうか。それこそ、新しい「令和流」なのかもしれない。

雅子さま59歳に 英エリザベス女王国葬ご参列で実現した“本格的な復活”…雅子さまから陛下への“アドバイス”とは

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