天皇皇后両陛下は、9月にエリザベス女王の国葬に参列された。天皇陛下の即位後、初めての外国訪問となった今回の“渡英”は、両陛下のご活動を前進させる大きなきっかけになったといえるだろう。秋から始まった毎年の恒例行事である「四大行幸啓」のため、両陛下は10月1日に栃木県を訪問された。10月22日~23日には、1泊2日の日程で沖縄県を訪問される予定で、雅子さまが沖縄へ赴かれるのは、1997年7月以来のことだ。
日本時間の9月19日午後7時から行われたエリザベス女王の国葬には、各国からの要人らをはじめ、2000人以上が参列している。天皇陛下が葬儀に参列されることや、皇族方の外国訪問が実現していない中での両陛下のイギリスご訪問というのは異例で、イギリス王室との関係性を非常に大切なものだと捉えられている両陛下の思いがにじむ。
“弾丸ご訪問”は分刻みスケジュール
9月17日に皇居・御所をご出発、9月20日には帰国される“弾丸ご訪問”となったが、現地でも分刻みのスケジュールだったという。
「イギリスでの日程は非常にタイトで、分刻みだった。陛下が正装安置(エリザベス女王の棺に拝礼)に臨まれることが決まったのも前日のこと。チャールズ国王夫妻が主催するレセプションから陛下がいったんホテルに帰ってこられた時、御髪は乱れ、やや疲れたご様子でした。
国葬当日、ブラックフォーマルに身を包まれた雅子さまは凛としたご様子を見せられました。雅子さまも参列された国葬当日のバスの同乗者は、国王主催のレセプションの時と同じです。親交の深いオランダのアレキサンダー国王とマキシマ王妃、ベアトリックス元女王も一緒でした。入場の際はブータン国王と王妃が両陛下の後ろを歩いていた。各国の王室メンバーらと交流なさったことでしょう」(宮内庁関係者)