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休日も返上して勉強し、将来に向けての準備も入念にしていた
「薬学部だからと言って、人を殺すための薬の知識だったり、それを悪用するような方法は大学では学びません。薬品を扱う試験室も、教授などが不在の時には入室もできないので、薬品を持ち出すなんてことも不可能です。強いて言えば、実務実習と称したバイトがあり、そこでは広い分野で薬剤師としての教養を身につけます。実務実習を通して、私たちの知らない知識を持っていた可能性は、“勉強熱心”な彼女であれば十分にあり得ると思いますけど……」
そんな加古さんは休日も返上して勉強し、将来に向けての準備も入念にしていたという。
少人数のハイレベル講義を受講
「明るくて頭が良く、真面目な子でした。土日も学内の図書館や食事スペースで勉強する姿を何度も見ています。選択講義の中で少人数しか受講しないハイレベルな講義に出席して、その課題にも研究室にこもって取り組んでいたほどです」(同前)
亡くなる約1カ月前の11月2日には、加古さんが所属していたボランティア団体が、日本赤十字社から讃えられた。