「東京ではいろいろな職種があるのかもしれませんが、このあたりの田舎では教師というのは本当にエリートなんです。ましてやあの宮田先生が巻き込まれるなんて……。今回の事件は本当にショックです」(宮田さんの知人)
元同僚の高校教師・宮田麻子さん(47)の遺体を帯広市内の雑木林に埋めたとして、北海道警は6月2日、道立帯広農業高校の教師・片桐朱璃容疑者(35)を死体遺棄容疑で逮捕した。北見市在住の宮田さんと10年以上付き合いがあったという女性は冒頭のように話し、肩を落とした。
片桐容疑者と宮田さんは今春まで、道内の別の高校に勤務する同僚だった。近隣住民らによると、片桐容疑者の妻は小学校の教師で、宮田さんの夫も高校教師だ。北海道・オホーツク地方の2つのエリート家庭の間に一体何があったのだろうか――。
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“不倫関係”にあったことを認める
瀟洒な戸建ての並ぶ北見市内の一角。「夫婦仲はよさそうだった」「家族で花火を見ていた」――仲睦まじい宮田さん一家の様子を見ていた近隣住民は一様に今回の事件について「信じられない」と話した(#1「不倫なんかじゃない!」周囲が明かす被害者“美魔女”教師(47)の“本当の顔”)。
捜査関係者が明かす。
「逮捕された片桐容疑者は警察官の聴取に素直に応じている。本人の供述から遺体が見つかった上、先月29日に宮田さんと会い、日付が変わった30日に首を絞めて殺害したと話している。2人が“不倫関係”にあったことも認める供述をしている」
徐々にわかってきた事件の背景
宮田さんは先月29日に、家族には「釧路に行く」と話し自宅を出た後、連絡が取れなくなった。31日に夫が警察に行方不明届けを出した際に、夫は片桐容疑者の名前を警察に伝えたという。地元紙事件担当記者が続ける。
「夫が妻の不倫関係を確信していたかは分かりませんが、少なくとも疑っていたからこそ、夫の口から片桐容疑者の名前が出たのでしょう」