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「私ってもう普通には生きられないんだな」
――公務員を辞めてセクシー女優としてデビューされるわけですが、大胆な転身を決意したきっかけはなにかあったのでしょうか。
恋渕 一番は“胸の大きさに悩んで生きること自体が嫌になった”んです。
先ほども話したように、セクハラをはじめとした性被害に遭いやすいですし、着れる下着がないとか、着れるお洋服がないとか……。胸が大きくて得したと感じたことはこれまで全くありませんでした。
むしろ常に悩みのタネで。数ヵ月の間にどんどんカップ数が大きくなっていく時期があったんですが、そうなると「あれ、この間下着買ったのにまた!?」という状態なわけですよ。新しい下着を買わなければいけない金銭的な負担もさる事ながら、もともと悩みを持っていたところから、新しい悩みがどんどん生まれる、というのがしんどかったですね。
気づけば、どうやったら胸をなくせるのか、検索をずーっとかけていました。でも、「胸 なくす 手術」って検索しても、胸を大きくする手術に関するページや広告が表示されてしまうんですよね。それを見て、さらにしんどい気持ちになって。気づいたら丸一日泣いて過ごすということもしょっちゅうでした。本当に嫌で嫌で。
でも、あるとき、海外の同じくらいの体型の女性が“減胸”する手術を受けたけど、数ヵ月で元に戻っちゃったという記事を見て。悩んだところでどうしようもないんだってことに気づいたんですよ。「あ、もう、受け入れるしかないんだ」「私ってもう普通には生きられないんだな」と。