公務員からセクシー女優へと転身――。
真逆ともいえる世界で、新たな人生を歩み始めた恋渕ももなさん(23)。デビューから半年ほどが経ったいま、彼女はこれまでの生涯をどう振り返るのか。
今回、文春オンラインでは、恋渕ももなさんのインタビューを実施。彼女が公務員時代に味わった“異常な体験”について話を聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)
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「公務員になるための予備校だったら通わせてあげる」
――公務員になろうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか。
恋渕ももな(以下、恋渕) もともとコーエーテクモさんの乙女ゲームがきっかけで歴史が好きになって、日本史を学べる私立文系の大学に行きたいと思っていたんです。ただ、進路について私の考えを伝えたところ、身内の猛反対にあいまして。
「行くならどうぞご自由に。その代わり、入学金も学費ももろもろ自分で用意してくださいね」っていう感じで。「私立文系」「就職先ありません」「行かせられません!」みたいな考え方の母親で、公務員しか選択肢を与えられなかった感じだったんですよね。
行く高校も「このなかから選んで」と言われるほど、干渉が強かったですね。なんて言うんでしょうね、自分たちの決めたルートに沿っていないと気に食わないところがあるといいますか。
――高校卒業後、すぐに公務員になられたのでしょうか。
恋渕 いや、私、ストレートでは受からなかったんですよ。
それでも親は、私が公務員になることを諦めていませんでしたね。「公務員になるための予備校だったら通わせてあげるよ」と言われて、1年間予備校に通ったんです。彼女なりの優しさだったかもしれないんですけど、自分たちの決めたルートに沿わせたいからこそ、公務員予備校の道“だけ”を許してくれたという部分もあったのかな、と。
――親御さんは公務員という道を切望されたわけですね。合格が決まった瞬間はさぞ喜ばれたのではないでしょうか。