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小学生の頃から知り合いの人から受けるセクハラ
恋渕 私、小学生の頃、わりと活発なタイプで、役所が企画しているボランティアなどのイベントに参加していたんです。そのときから知り合っている人からも、セクハラを受けました。小学生の頃から私のことを知ってる人がですよ?
ただ、そのしんどさを訴えようにも訴えられるような環境ではなかったんですよね。何と言うんでしょうか。田舎だからなのか、女性の方が立場が弱い雰囲気をずっと感じていました。なにか問題が表面化したとしても、どこか「女が誘ったんだろ」みたいな空気感があって。
私はもともと胸が大きかったんですが、「そういう格好をしているお前が悪い」「そういう風に見えるんだから仕方ない」って言われちゃうんです。
結局1年半程度籍を置いて、退職を決意しました。同期ももう半分も残ってないみたいです。
――壮絶な経験ですね……。一方で、残念ながら、恋渕さんがかつて経験されたようなセクハラは今も日本の至るところで起こっています。そのような現状についてはどのようにお考えでしょうか。
恋渕 なんだろう。私はできなかったんですけど、訴えられるなら訴えたほうがいいと思う。あとは「逃げろ!」ってことですかね。あなたが悪いんじゃなくて、環境が悪いんだから、その環境を変えるために動くことは何も恥ずかしいことじゃないとは思いますね。セクハラをされる側に非は一切ないので。
写真=坂口尚
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