デビュー作の発売当日、DVDショップを覗きに行くと…
――そこから女優になろうと決意されたと。
恋渕 そうですね。もともと興味があったこともあって、ネットから事務所の女優募集フォームに応募したんです。
もう、当時は勢いで「いっちゃえー!」っていう感じでした。すると、事務所の方から連絡が返ってきて。当時、たまたま都内に遊びに行く予定があって、1日だけスケジュールが空いていたので、その日に面接をしてもらって今に至ります。事務所の所属が決まってからデビューまでは半年くらい期間が空いたんですが、撮影日が決まってからは、なんでしょう、楽しみで楽しみで仕方ないという気持ちになっていました。
――デビュー直後の、周囲からの反応はどうでしたか?
恋渕 発売当日、DVDショップを覗きに行ったんですが、そうしたら、たまたま私の作品を手に取ってくれているお客さんがいて、とにかくそれがすごく嬉しかったですね。
デビュー作ということで、その時点での私に関する情報は元公務員というキャリアと3サイズだけ。それでも、お店を訪れてくれたお客さんが作品を手に取ってくれている……。「ずっとコンプレックスだった体が武器になるんだな」と心から思った経験です。
「着たい服が着れない」とか、「用意してもらった衣装の胸の部分が入らない」とか、コンプレックスに悩むことがゼロになったわけではないですけど、嫌で嫌で泣くっていうことはなくなりました。今はとにかく応援してくれる方のために、これからも精一杯頑張りたいと思っています。
写真=坂口尚
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