反響を呼んだ本田圭佑の「○○さん」解説。“リスペクト”カルチャーは、日本企業復活のカギとなるか？

　今、ネットを開けば「投資、副業、動画配信で億万長者」「ただ働いているだけの人間は無能」といった煽り文句が溢れており、「成功していないのは自分に能力がないからだ」とネガティブな感情に引きずられる人も少なくないかと思います。ですが、収入や成功だけが仕事の価値では決してありません。

　リスペクトできる人とともに仕事をし、自分自身もそうなろうと前向きに取り組む。収入や成功はその先にあり、もしそれが慎ましやかなものであったとしても、「well-being＝よく生きた」ことになるのではないでしょうか。風見鶏のように持ち上げたり落としたりする周囲の意見と、自分の足で歩む人生は別のものです。リスペクトを軸に仕事や他者に向き合えば、見える景色もだいぶ変わってくると思います。

結果的には多くの共感が寄せられた「さん付け」

　本田圭佑は、冒頭のツイートの直前に「さん付けして笑われる意味がわからない」とも書いている。当初は一部から批判もあったことを匂わせた。しかし、結果的には多くの共感が寄せられ、今では次世代のリーダー、つまり「次期日本代表監督」に推す声も大きい。

　二転三転した森保監督の評価が、その人柄を含めて急上昇したことも含めて、W杯をめぐる一連の流れは、日本社会の空気が大きく変化しつつある兆しなのかもしれない。

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