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喫煙スペースでの“列待ち”トラブル

 喫煙場所の減少に悩む愛煙家に追い打ちをかけたのが昨今のコロナ禍だ。喫煙スペースではソーシャル・ディスタンスを保持するために入室の人数制限が設けられ、ただでさえ数少ない喫煙スペースに行列ができることも珍しくない。喫煙者の大沢由紀夫さん(仮名)は、通りすがりの喫煙所でギスギスした空気を目撃したという。

「コロナ禍で定員制になった喫煙所でのことです。そこは5人まで入室できるシステムで、入り口の前には常時10人くらいが列になって並んでいました。ある時、その列の中盤くらいに20代後半くらいのカップルがいて、その2人だけが横並びになって大声で会話をしていたので少し目立っていました。

 喫煙所は1人出ると、1人入るという感じで順番に入れ替わるのですが、問題のカップルは列の先頭に来てもなぜか動かない。どうやら一緒に入室したいらしく、律儀に2人目が出るまで待っているようでした。列の後ろに並んでいる人たちは明らかにイラ立ってましたね。

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 その後、もう1人が出たので、ようやくカップルが入室したんですが、よく見るとタバコを吸っているのは彼女のほうだけで、男はただの付き添い。並んでいた全員が『お前は吸わんのかい!』と心の中でツッコんだでしょうね。

 しかも、彼氏はタバコを吸う彼女に向かってネチネチ話しかけていて、吸い終わってもなかなか出ていこうとしなかった。待っている人たちは眉間にシワを寄せたり、口を尖らせたりしていましたが、意外にも声に出して注意する人はいませんでした」

 現在はほとんどの喫煙スペースで人数制限が設けられている。意外なところでは、新幹線にも喫煙スペースがあるのだが、これも前出の大沢さんの目撃談だ。