新幹線で「スマホなんか見てないで早く吸えよ!」
「出張で名古屋に行くために新幹線に乗っていたときの出来事です。東海道新幹線は公共交通機関にしてはめずらしく今も車内に喫煙ルームが設置されていて、たしか全部で2~3箇所に設置されていたと思います。ビジネス利用の喫煙おじさんが多いからかもしれません(N700AおよびN700Sでは22年3月より、喫煙ルームが4個所から3箇所にと一部廃止されている)。
電車が発車して30分ぐらい経ったころに喫煙室に行くと2人が順番待ちをしていました。新幹線の喫煙所はメチャクチャ狭くて、通常でも3人入れば満員。コロナ以降は1人しか入ることができなくなっています。そのためタイミングいかんでは女子トイレ並に行列ができるんです。当然、みんな早くたばこを吸いたいので、ちょっとイライラしながら並んでいる場合が多い。
列の後ろに並んだところ、2人前にいたおじさんが『スマホなんか見てないで早く吸えよ!』と中の人に向かって怒鳴り始めました。どうやらボックスの中の人がほとんど吸い終わったたばこを手に持って、ほぼスマホだけを見ていた様子が気に入らなかったようです。
新幹線に限らず、1人でたばこを吸っていると手持ち無沙汰なので、スマホを見るのは普通の行為。スマホを見ながらゆっくり吸おうが、一心不乱にスパスパとたばこを吸おうが、それは個人の自由で文句を言われる筋合いはありません。それでも、吸わないなら早く順番を譲れと思う気持ちはわかります。さすがに怒鳴るのはやりすぎですが……。
ボックス内の人は怒鳴ったおじさんをチラ見しただけで意に介さずスマホをいじり続けていました。それから数分後、そいつが悠然と喫煙室から出てくると、おじさんは舌打ちしてガンを飛ばしながら喫煙室に入っていきました」