キックボクシングのジム通いが楽しくなって…
――生きるためにダイエットを決意したと。どんなダイエットから始めたのでしょうか。
ルイボス まずは2週間、炭水化物を完全に抜いて、マグロや豆腐を食べました。そしたら17キロぐらい痩せたんです。でも、すごく辛かったですね。食べられないのもきついですし、頭がフラフラすることもあって。
これは続かないと思って、炭水化物抜きダイエットは2週間でやめました。それからは運動が大事だと思って、近所のキックボクシングジムに入会して、トレーニングをはじめました。
――キックボクシングですか。トレーナーは最初なんとおっしゃっていましたか。
ルイボス 最初、ジムに入会するのをためらっていたんです。僕の体型を鼻で笑われそうだなって。でも、勇気を振り絞って近所のキックボクシングジムに行ったら、「そうですか。痩せるために頑張りましょう」とすんなり受け入れてくれました。安心しましたし、この人たちなら信頼できると思いました。
食事制限をしていたことを話したら、「それはよくない。おにぎり1個でも食べた方がいいです」と言われて。そこのトレーナーにダイエットのノウハウを教わりました。
――キックボクシングは週何回くらい行っていましたか。
ルイボス 食事制限のダイエットの教訓から無理なことはやめようと思っていたので、週に3日と決めていました。毎日行けば早く痩せるとは思うんですけど、続かないんですよね。ダイエットは、最初に無理な目標を設定するのが失敗する要因だと思っていたので、無理のない数字を目標にしました。だから目標体重も、最初は100キロを切ることにしていて。とにかく普通の人間になることを目指していました。
歩くのも大変なくらい太っていたので、最初は軽くパンチを打ったり、足を上げたりしていました。そのうちにどんどんキックボクシングの楽しさに目覚めてしまって。ダイエットをしているというよりは、趣味でキックボクシングを習っているという感覚でした。