2022年もあとわずかとなったが、今年ほど「乱交パーティー」というワードが注目された年はなかっただろう。全国での相次ぐ摘発で、業界にはさぞ寒風が吹いているかと思いきや、実際はその“真逆”である。
東京都内を拠点に活動する最大級規模の「Aグループ」では、今年も年末の“恒例行事”を開催する予定で、むしろ集客は例年より盛況だという。
業界に詳しく、自身でも乱交パーティーを主催するという男性が話す。
「年末年始の恒例といえば、“大乱交 忘・新年会”です。Aグループの会は12月31日~1月4日まで5日間ぶっ通しでセックスするという、かなりハードな人気企画です。例年は3日までなのですが、“競合”の大手グループが11月に摘発された結果、Aグループの忘・新年会に客が集中しているようです。Aグループはヤクザも絡まず、飲食も基本は持ち込みなので、経費は部屋代だけ。それで参加費は客1人3万円強ですから、主催者は儲かってウハウハでしょうね(笑)」
摘発による一極集中が生み出した乱交バブルだが、参加客は30~50代の男性が多い。女性は、昼間の時間帯は子供を預けて参加する主婦がメインで、夜には風俗嬢やAV女優が集まるという。なかには夫婦での参加者もおり、毎日顔を出す男性もいるというから驚きだ。
年越しの瞬間には『年越しセックス!』と歓声が
年末年始は地元で親族と顔を合わせる習慣が根強い日本の正月に、参加者らはどう言い訳をつけてパーティーに参加するのか。かつてAグループの忘・新年会に参加したことがあるという男性が話す。
「男性客は地方出身の独身者が多く、『仕事があるから』と嘘をついて帰省せずに参加していました。会場になっているホテルや近くに部屋を取り、気兼ねなく乱交を楽しむのです。その時期は宿泊客の20人以上がパーティー参加者、なんてことも珍しくありません。年末年始は家族や恋人がいれば一緒に過ごす人が多いと思うので、普段のパーティー以上にモテなさそうな男が多い印象です。『妻とのセックスに興奮できない』という既婚者ももちろんいますけどね」
忘・新年会の参加客は、セックスし疲れたら部屋に戻り、起きてまたセックスするというサイクルをひたすら繰り返す。年越しの瞬間には『年越しセックス!』と歓声があがり、場は盛況なのだという。
「みんなセックスしに来ているので、紅白なんかもちろん見ませんよ(笑) 。気づいたらセックスして新年を迎えています。さすがにワールドカップの時はリビングでテレビを見ながら盛り上がっていた客もいましたが……」(同前)