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小山田圭吾の“いじめ懺悔”は5000字近く

 最後に、この夏にFUJI ROCK FESTIVAL で“復活”を遂げたのは、小山田圭吾(53)。

小山田圭吾 ©️時事通信社

 昨年夏に開催された東京オリンピック開会式の作曲担当からの辞任、テレビドラマの主題歌などの差し替えなど活動休止状態が約一年のあいだ続いていた。

「もともと『ROCKIN’ON JAPAN』(1994年1月号)や『Quick Japan』(1995年8月号)の小山田インタビューにて、子ども時代に酷いいじめに関わっていたという記述があることは長年一部で問題視されていました。だが本人からその件について説明も謝罪もないまま年月が過ぎていた。

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 そこにオリンピックでの大役の仕事が舞い降り、あらためて『小山田の行為は許されるのか』という批判の声で炎上したのです」(同前)

 オリンピックが終了した翌月9月17日。改めて小山田は「お詫びと経緯説明」を発表。

《あらためましてこの度は、私の過去のインタビュー記事が元となり、多くの方々を傷付け、不快な気持ちにさせてしまいましたことを心からお詫びいたします。誠に申し訳ございません》

 そう始まる文章は5000字近くにも及ぶ長いものとなった。

 30年近く前のインタビュー内にある、幼少時の言動についての“炎上”。「禊のゴール」が見えづらい状態にCorneliusファンはやきもきしていたが、今年の5月ふたたび小山田から報告文が発表された。

《この度、「FUJI ROCK FESTIVAL 2022」と「SONICMANIA」への出演が決定し、活動を再開させて頂くこととなりましたので、ご報告いたします。

 

 昨夏より活動を自粛するなか、過去の自分の未熟さを猛省すると共に、これからの自分が社会に対してどのように向き合っていくべきか常に考えて参りました。

 

 そんな中、応援の声を届けてくださったファンの皆様や、変わらぬサポートを続けてくださった関係者の方々の存在は、とても大きな励みとなりました。

 

 心から感謝いたします。

 

 今後の音楽活動において、自分にできる精一杯の仕事でお返しできるよう、努力していきたいと思います》

 そして昨年は騒動で直前にキャンセルとなったFUJI ROCKのステージにCorneliusは戻ってきた。ホワイトステージのヘッドライナーとして17曲を披露したという。

©️時事通信社

「小山田さんが少し痩せたかなとは思ったけれど、演奏はまったく変わらない安定感あるもので素晴らしかった。わざわざコーネリアスを観に苗場に駆け付けたファンも多かったでしょうけれど、そこは皆オトナなのでハートウォーミングに受け止めていました。

 ステージの最後に、ひとこと『ありがとうございました』とサングラスを外してお辞儀をしていたのが印象的でした」(観客のひとり)

 松田聖子、槇原敬之、小山田圭吾。みごとに三者三様の「復活劇」だった。