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「マンションのロビーで会釈をしたら、もの凄く怖い顔でこちらを睨んできたんです。『怖っ!』と思いましたね。両腕のタトゥーを見せびらかすようにいつも肩で風を切るように歩いていたし、絡まれないようにしていました。反対に、亡くなった唐田さんの方は少し腰を曲げながら歩いている弱々しいイメージ。ボロボロの自転車に乗って、近所の薬局でカップ麺などをまとめ買いしている姿を見たこともあります。優しいおじいさんといった雰囲気でした」

近隣住民は報道を見るまで「実の親子だと思っていた」

 似ても似つかぬ2人だが、いつも行動を共にしており、この女性は報道を見るまで実の親子だと思っていたという。

「2人はいつも一緒でしたが、楠本容疑者が10メートルくらい前を歩いていて、その後ろを唐田さんがトボトボついていく感じで、会話をしている様子は全くありませんでした。ずいぶん仲が悪い親子だなと思っていましたが、親子じゃなかったんですね……」(同前)

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「特攻服」姿でバイクを走らせる楠本容疑者

 11月に唐田さんが亡くなる直前には、2人が言い争う光景もたびたび目撃されていた。マンションの近くに住む男性が眉をひそめるようにその姿を思い出す。

「昨年の10月頃、夜遅い時間に楠本容疑者が『お前はうるせんだよ! ひっこめよコラァ!』と自宅前の路上で吠えていたことがありました。唐田さんも怒って怒鳴り返していて警察も駆け付けたんですが、楠本容疑者は『俺はこれからジムに行くから急いでるんだ!』と怒鳴ってどっかに行っちゃいました。この辺りは夜は静かな場所ですし、言い争う声が建物に反響して本当にうるさかったですね」