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 現在、ドコモは井伊基之社長の下、DSの大規模な閉鎖方針を打ち出している。MNP獲得の目標値に対して一定の水準を下回る月が3カ月続いた店舗は閉鎖対象となる。その目標数クリアのため、代理店は販売の協力会社を通じるなどして転売ヤーを動員せざるを得ないのだ。

徳川幕府の大老・井伊直弼の末裔でもある井伊基之社長は剛腕で知られる ©時事通信社

 小誌にはDSの現場から窮状を訴える声が続々と届いている。しかし、ドコモ本部は「見て見ぬふり」(ドコモ中堅社員)だという。

“ドコモぐるみ”の転売だと明かす音声を入手

 そんな中、小誌はある音声を入手した。

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 録音された時期は転売ヤー動員が活発化した昨年6月。大手代理店のエリア長が従業員にMNP獲得の内情を語っている(音声は「週刊文春 電子版」で公開中)。

〈転売ヤーの販売が占める割合が7割なんだって〉

〈(転売は)必要悪だもの。その7割がなかったら(目標値に)いかない〉