事実婚をしていたころ、まわりからよく言われていたこと
――ただ事実婚は、しみけんさんのときもそうですけど社会的反響はまだ大きいですね。
しみけん そうですね。事実婚をしていた時期、まわりから「こういう制度があるのならば、私もそれを選択したのに」と言われることが多かったんです。ただハンコを捺そうが捺すまいが、僕のまわりでは『事実婚=結婚』という見方をされていて、何ら変わることはなかったですけどね。とはいえ新しいことをすると偏見の目で見られるというのはあると思うし、まだまだ地方とかでは理解されないことは多いと思います。そういえばサッカーのレオネル・メッシ選手なんかも最初は事実婚で、のちに改めて結婚していますよね。
――海外はそういう選択をする方が多いですね。
しみけん だからもっと事実婚を認知してもらいたいですよね。逆にメッシ選手には事実婚のあとにどうして結婚に至ったのか、じっくりと訊いてみたい(笑)。女性がそれを求めるのはわかるけど、仮にメッシ選手が望んだのであればどういうことなのか、すごく興味はあります。
しみけんさんはなぜ事実婚を解消したのですか?
――いずれにせよ経済的に自立したカップルが事実婚を選択する傾向があると思いますが、結局しみけんさんは4年で解消ということになりました。3歳のお子さんがいる状況で、なぜその選択に至ったんですか。
しみけん とくにこれといった理由があるわけじゃなくて、ちょっとずつズレていったというのが正直なところなんです。強いて言うのであればコミュニケーションが減ってきてしまったというのがあります。
――すれ違いみたいな。
しみけん 会話をすることの大事さっていうんですかね、コミュニケーションって本当に大事です。僕って夜は100パーセント外食なんです。はあちゅうは自分で仕事をしているし、子育てもしているから忙しい。別に食事を作って欲しいとは思っていなかったけど、外食をして家に帰ってくるとみんな寝ているわけです。そうするとだんだんと会話が少なくなってきてしまって。
――それがひとつの原因だと。