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女性記者2人が大物映画プロデューサーの性加害を告発…実在するスクープの裏側を描く 「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」を採点!

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〈あらすじ〉

 ニューヨーク・タイムズ紙の調査報道記者ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)は、ハリウッドの大物映画プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインが、数十年にわたって性的暴行を重ねているという噂を耳にする。さっそく同僚のミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)と共に被害女性たちへの取材を開始するが、彼女たちはなかなか口を開こうとしなかった。その理由を知った2人は、問題の本質は、映画業界の隠蔽体質や性加害者を守る法のシステムにあると気づき、度重なる妨害を受けても信念を曲げず、真実を求めて突き進む。

〈解説〉

 世界中の「#Me Too」運動に火をつけた、2017年のスクープ記事の裏側を描く社会派ドラマ。監督は『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』のマリア・シュラーダー。129分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆女性記者二人の告発。社内や読者の反応、もっと観たかった。さすがに現代のNY、『ハリウッド・バビロン』の毒気はナシ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆社会派の枠は出ないが、語りの張りと脇役の充実で、ある種のサバイバル映画のように見せる。ただ、わくわくはしない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★出来事を露骨に映像にするのではなく、傷のように作品に刻む構成がいい。女性記者二人の行動力と夫たちの日常に敬服。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆#MeToo入門編の趣。『大統領の陰謀』型の正攻法ジャーナリスト映画として手堅い出来。W主人公の魅力に星1つ進呈。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆#MeToo時代の幕開けと調査ジャーナリズムの価値の強調。『スポットライト』を想起するも一線を画す女優が健闘。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Universal Studios. All Rights Reserved.

INFORMATION

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』((米)
1月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://shesaid-sononawoabake.jp/

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