〈あらすじ〉
アメリカのある町での出来事。水曜日の深夜2時17分、17人の子どもたちが一斉に姿を消した。一体なぜ? 誰の仕業? どんな企みが? 翌朝、町は騒然となるが、防犯カメラに映っていたのは、子どもたちが自ら玄関のドアを開け、両手を広げて走り去っていく姿のみ――。
彼らの担任だった新任教師のジャスティン(ジュリア・ガーナー)は、自分にかけられた疑いをはらすため、クラスでただ一人残った生徒アレックス(ケイリー・クリストファー)に接触して話を聞こうとするが、校長のマーカス(ベネディクト・ウォン)に不適切だと止められてしまう。
一方、息子の失踪に気を揉むアーチャー(ジョシュ・ブローリン)は、いつまでも進展しない警察の捜査に業を煮やし、独自の調査に乗り出すことに決める。
すると彼らの周りで不可解な事件が多発、やがて町全体が狂い出していく。
〈見どころ〉
登場人物それぞれの視点で少しずつ真相に迫るモキュメンタリー的演出。過去の名画からのオマージュシーンも満載だ。
メガヒット記録で社会現象にも! “ネタバレ厳禁”の考察ミステリー
『バーバリアン』(2022)で世界のホラー映画ファンを魅了したザック・クレッガー監督の最新作。3度にわたって全米週末興行ランキングNo.1を記録、世界興行収入380億円を突破。今でも“真相考察”が止まらず、MLB公式のXアカウントが本作のビジュアルを大谷選手の写真でパロディ化して投稿したことでも話題に。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆登場人物の狭量や偏見など、スモールタウン映画の定石を押えつつ、ホラーとコメディの境界を滑らかに溶かしている。場面の受け渡しも巧いので、抜き打ち的な黒い笑いが意外な場所で噴出する。図太い演出に一票を投じたい。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★子供の声での語りが怖い。伏線は何か、真剣に探ろうとすればするほど怖気が走り、様子が見えてくれば不気味さに羽交い絞めにされる。ホラー作品の名場面をちりばめたような演出が楽しく、怖がりながらも仕舞にゃ大笑い。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆現代ホラーのひとつのお手本と言いたいほど完成度が高い。凝った語りの設計はハッタリではなく、絶妙に好感度が欠ける登場人物たちの配置、恐怖と笑いのバランスなど隅々まで計算が行き届いている。シャマラン味もあり。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆怖いのが苦手でも難なく観られたのは『ピクニック at ハンギング・ロック』と『プリズナーズ』と『マグノリア』の微妙な掛け合わせと、役者陣の演技のおかげかも。後半は楽しくてしれっと恐怖をもっと味わいたくなったほど。
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今月のゲスト
柳亭小痴楽(落語家)★★☆☆☆
内容よりもとにかく恐怖! 理由の分からない恐怖こそが恐ろしい……。しばしば入る滑稽要素のある掛け合いや描写が不気味さを増す。ただ、内側から恐怖心をそそる日本ホラーに慣れてる自分には今ひとつ好みじゃなかった。
りゅうていこちらく/1988年、東京都生まれ。落語家。若手真打の一人としてメディアでも活躍中。NHKラジオ第1『小痴楽の楽屋ぞめき』(毎週日曜13:05~)メインパーソナリティー。また著書に『令和の江戸っ子まくら集』などがある。
- 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
- おすすめできます♪★★★★☆
- 見て損はない。★★★☆☆
- 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
- うーん……。★☆☆☆☆
©2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved 配給:ワーナー・ブラザース映画
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『WEAPONS/ウェポンズ』
監督・脚本:ザック・クレッガー(『バーバリアン』)
2025年/アメリカ/原題:WEAPONS/128分
11月28日(金)〜
https://www.warnerbros.co.jp/movie/c8r-63sq936/




