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キーパーの命である腕を骨折したB君。夢を諦めて転校することに

 さらに、別の3年生部員A君がボクシンググローブを持ち出してきた。

「A君は丸刈りになった部員を、スパーリングと称して一方的に殴りつけたのです。A君は『すぐに終わって面白くない』と言い、今度は2年生部員のB君を相手に指名した」(同前)

 だがA君は、体格に勝るゴールキーパーのB君をやり込めることができなかった。その後、B君が自室に戻り、棚の上に座っていたところ、

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「A君がB君にグローブを投げつけ、さらにB君の足を引っ張った。B君は棚から転げ落ち、腕から落下してしまったんです」(同前)

 激痛が走り、病院で診てもらうと左手を骨折していた。入院と手術を余儀なくされ、全治1年半との診断が下された。

「10月下旬には監督と教頭を交え、A君とB君及び双方の保護者で話し合いが持たれ、A君が謝罪した。学校はA君を厳重注意し、学校内外の清掃などの奉仕活動に従事させる処分を下しました。一方、キーパーの命である腕が当分使えなくなったB君は、サッカーのために県外から新潟まで来たのですが、夢を諦め、転校することになったのです」(別のサッカー部関係者)

今年の全国高校サッカー選手権大会ではベスト16に進出した日本文理高校サッカー部(日本文理高校HPより)

 さらにサッカー部を巡っては、こんな告発もある。

「3年生を中心に、寮での飲酒と喫煙が常態化しています。自室で酒を飲み、寮のベランダでタバコを吸っているのです」(同前)