「部員が寮で重傷を負ったにも関わらず、学校側は保護者会も開催せず、何の説明もしていません」

 こう告発するのは、1月9日に幕を閉じた全国高校サッカー選手権大会でベスト16まで勝ち上がった、私立日本文理高校(新潟県)サッカー部の関係者である。

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スポーツ強豪校で起きた“事件”とは

 日本文理高は1984年創立。新潟では「ブンリ」の通称で親しまれている。

「スポーツ強豪校として知られ野球部は夏の甲子園に県勢最多の12回も出場している。近年はサッカーにも力を入れており、2017年には全国選手権初出場でベスト8まで勝ち上がった。全国各地からのスポーツ推薦を含めサッカー部の部員数は約140名。名門・国士舘大学サッカー部出身の駒沢隆一氏が監督として長年指揮を執っています」(地元記者)

現場となった寮(日本文理高校HPより)

 そんな強豪校で“事件”が起きたのは、昨年9月30日夜のこと。

「多くの部員が生活する第一学生寮で、ある1年生部員が寮の世話人に許可を取った上で、別の寮に忘れ物を取りに行ったのです。ところがその子が門限の10時の点呼に間に合わなかったため、3年の先輩がバリカンを持ち出し、丸刈りにしてしまった」(前出・関係者)