1ページ目から読む
2/2ページ目

A 「一緒にいたいけど、簡単に許せない私がいるんだ」と旦那さんに告げてみる

 文春オンラインで、この踏み絵。つくづく自分は業が深い人生を歩んでるなぁと思いました。自分事にしたら、そんなに簡単に相手を許せないのかもしれないですね。トランプ大統領のセクハラニュースに対して、誰かにマイクを向けられたら「けしからん事だと思います」と言いますが、マイクを向けられない状態で、居間でテレビを見ていたら「へー」なんて言って終わりのような気がします。

 昔、よく浮気をする女性と付き合っていました。付き合ってる間、4度の浮気をされました。付き合ってたのはもう10年以上前です。なのにスラスラと4度と言える自分がいます。きっと彼女と一緒にいた時に、幸せだなと思った瞬間で思い出せないことはたくさんあるのに、4度浮気された! なんてスラスラ言う自分がいます。受け取った方はそんなもんなのかもしれません。きっと彼女は「え、3回じゃなかった? あれ待って、5回だったらゴメン」なんて聞いたら答えるかもしれません。発信側はそんなもんかもしれません。

©iStock.com

「からの」だけが人生だ

 あなたが一刻も早く許そうと必死になる必要は無い気がします。一点の曇りもなく幸せだったあの状態には戻れないと思った方がいいのかもしれません。重みが違うので恐縮ですが、自分の場合は彼女の1度目の浮気が終わり、「何してるの?」なんて電話をかけてきて戻ってきた時に、好きだったので色々な言葉を飲み込んで許しました。それを4回繰り返しました。傷つき、曇り、ヒビが入りながらも、イビツになっていく人間関係を受け入れ続けました(結果うまくいかなかったので、お前に言われたくないよ! と言われたらその通りでございますと土下座致します)。ただ、あなたはこの出来事が発覚する前の同じ気持ちには戻れないけれど、違う形で楽しめないかと探った方が建設的なような気がします。

ADVERTISEMENT

 芸能人の不倫報道、ほんとに下らないと思います(踏み絵を力強く踏む)。ただ、その後の対処、結果別れる、結果元の鞘に収まると色々なサンプルを見れたことも確かです。元の鞘に収まったあの夫婦は、元の関係に戻ったわけではないと思います。「からの」で始める旅に出たのだと思います。

「一緒にいたいけど、簡単に許せない私がいるんだ」と旦那さんに告げてみるのはどうでしょうか。新しい形の鞘をみつける旅に出る決意声明が聞けたら、ひとつクリアなのかもしれません。真っ白な地図を行くよりも困難な旅になるかとは思いますが、「からの」だけが人生だったりもすると思いませんか?

「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム