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“荒れる成人式”に対して寛容な大牟田の雰囲気がわかる。それでも今回は、騒動の広がりを迷惑がる住民もかなり多くいるようだ。小さな子どもを持つ女性(30代)は暴走トラックに乗っていた男性たちについて顔をしかめてこう語った。
「大牟田にもああいうタイプの子たちばかりが住んでいるわけではないので、本当に迷惑しています。巻き込まれてケガをしそうで、会場や駅近くには毎年近づきません。あの動画で轢かれそうになっていた子供が自分の子供だったらと思うと怒りがこみあげます。ああいう子には育って欲しくないし、関わらせたくもないですね。“大牟田の恥”だと思います」
成人式支持派も「一般の人に迷惑をかけるのはダメ」
会場近くで飲食店を構える40代の男性も「今回はあまりにもひどかった」と非難の気持ちを隠さない。
「誰にも迷惑をかけず、誰も怪我なく終わるなら騒ぐくらいはいいと思うんですが、一般の人に迷惑をかけるのはダメでしょう。死人が出てからでは遅いですが、警察も本気で取り締まる気があるのかないのか……。ウチは会場から近いので、成人式の日はタバコの吸殻や空き缶、空き瓶が散乱して掃除するのが大変なんですよ。衣装の羽が地面に広がっていたこともあります。そもそもあの羽は一体何なんでしょう」
毎年のように問題視されながらも、成人式での“目立ったもの勝ち”という傾向は一向に収まる気配がない。抜本的な対策が待たれる。