「大舞台の司会に初挑戦した橋本環奈が『緊張しないんです』という大物ぶりを見せ、並み居る現役アイドルたちにも負けないルックスの高さで話題となるなど、収穫も多くありました」(番組制作会社関係者)
紅白歴代ワースト2位の視聴率だったが…
新年早々、昨年大晦日に放送された「第73回NHK紅白歌合戦」の視聴率が歴代ワースト2位と報じられ、話題を呼んだ。午後9時~11時45分の第2部平均世帯視聴率が35.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と決して高くはない数字だったが、NHK局内では意外にも悲観的な意見が少ないという。
「若者の“テレビ離れ”が加速していると言われる中での35%超えは、むしろ『健闘した』という風潮が主流かもしれません。ハードルが下がったといえばそれまでですが、K-POPグループが多数出演したことによって『一気に大幅ダウンもありうる』と心配の声もあっただけに、局内の担当者もまずはホッと一息というところでしょうか」(同前)
紅組では2000年代以降、モーニング娘。やAKB48が目立っていたが、近年は乃木坂46を始めとする「坂道グループ」やTWICE、NiziUなどのK-POP勢も台頭してきた。特に昨年は、IVE(アイヴ)とLE SSERAFIM(ルセラフィム)の2組がデビュー早々に初出場を果たしている。
「K-POPに対しては局内でも様々な意見があるようですが、一定のファンや視聴者がいるのも事実です。今後も紅組出場者の重要な一角を占めることになるでしょうね」(同前)
“ジャニーズ帝国”は揺るがない
さて一方の白組では相変わらずジャニーズグループが6組出場して“最多勢力”となり、大勢は変わらないが、EXILEを始めとする「LDH」所属グループは久々に姿を消した。その反面、韓国のオーディション番組を経て選ばれたK-POP枠でもあるJO1(ジェイオーワン)が初出場しているが……。
「時代の流れと共に出場アーティストは当然変化していきますが、やはり“ジャニーズ帝国”の牙城は揺るがないでしょうね。グループだけではなく、昨年も嵐の櫻井翔がスペシャルナビゲーターを務め司会の1人として活躍。大河ドラマ『どうする家康』で主演の松本潤もゲスト審査員として登場した。事務所としての貢献度もケタ違いです」