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取材で許されたキンプリへの質問は3問のみ

 平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太のメンバー3人が脱退を発表して5人ではラストの紅白となったKing & Princeの出番でも、パフォーマンス後に松本が審査員席から拍手を送っていたシーンが印象的だった。

King & Prince(2018年撮影) ©文藝春秋

「キンプリは紅白でも話題を集めました。笑って顔を見合わせながらパフォーマンスする姿に感激したファンも多かったはず。リハーサルのメディア取材では質問が3つしか許されなかったですし、NHKや周囲のスタッフの過剰なガードは目につきましたが、メンバーたちは意に介さず楽屋裏でも普段通りの様子でしたね。キンプリ以外でもトップバッターを務めたSixTONESや、ファン人気の高いSnow Man、初出場で盛り上げたなにわ男子などの若手も元気で、世代交代にも成功している。当分は安泰でしょう」(前出の番組制作会社関係者)

SixTONES(Johnny’s netより)
Snow Man(Johnny's netより) 

別の芸能事務所の“豪腕ぶり”

 結局紅白はこれからもジャニーズの天下かと思いきや、実は音楽関係者の間で囁かれているのは、別の芸能事務所の“豪腕ぶり”だというのだ。レコード会社関係者が明かす。

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「大手芸能事務所のアミューズですよ。白組に福山雅治、桑田佳祐(バンドで出場)、星野源を送り出していますし、Saucy Dogもアミューズのレコード会社『A-Sketch』所属です。福山は初の大トリも任されました。紅組でももはや常連のPerfumeがいますし、前述のIVEも日本ではアミューズ所属。3年連続の司会の大泉洋らも加えるとまさに大所帯。よく“ジャニーズ紅白”なんて言われますが、最近は一部で“アミューズ紅白”という言葉も飛び出すほど、台頭しています」

福山雅治 ©文藝春秋

 ある意味で、ウラの“最多勢力”はアミューズということか。

「大泉は、紅白に大きな力を持つと言われるプロデューサーが名を連ねることもある人気音楽番組『SONGS』で“責任者”も務めている。昨年も多数のアミューズアーティストが同番組に出演していましたし、紅白出場枠を競って鎬を削る同業者としては、正直羨ましい環境ですよ」(同前)

大泉洋 ©文藝春秋

 視聴率ワースト2位でも紅白は紅白。35.3%と高い数字を持つ人気番組に変わりはない。未来の紅白を引っ張るのはジャニーズかアミューズか、はたまた第三勢力が名乗りを上げるのだろうか。