A選手との面会の席で監督は…
A選手の父が憤る。
「昨年9月、息子から殴られたり蹴られたり頭を壁にぶつけられたと聞きました」
A選手は父に「死ねまで言われたら野球じゃない」「指導者に会いたく無い」等とLINEでSOSを送っている。さらに――。
「11月に息子と一緒に監督と面会した時に、『お前は体罰に耐えられると思った』と言い放ったのです」(同前)
もう一つ見過ごせないのは、部員側から「荒立てないで欲しい」との意向があったため、高野連へ報告しなかったという点だ。
「監督との話し合いの中で、『大げさにする気はない』と言ったが、学校側が高野連に事態を報告しなかったのは、隠蔽を図りたかったのでしょう。他の部員たちに正直に伝えて欲しいと言ったが、それも12月までなされなかった」(同前)
東海大菅生高校に報告していない事案があったこと等を訊ねると概ねこう回答。
「調べた事案は高野連に報告した。日本学生野球協会の会見内容は把握していない。(他の部員に伝えるのが遅れたのは)個人情報保護の観点を重視したこと、大会期間中だったことによる」
著書で〈結果を出すためには何をしてもいい(中略)という考え方は間違っている〉と記していた若林氏。今一度、自らの書を読み返してみるべきだろう。