なぜか別れた後も、彼女の携帯代を支払うはめに
松本さんが彼女と揉めたのは婚約指輪だけではない。
「あと、別れたときに悔しかったのが携帯電話の料金です。キャリア会社を同じにするとお得ということで、僕が彼女の回線もまとめて払っていたんですけど、その回線を別々にする手続きに手間取ってしまい、別れてからも数カ月の間は彼女の携帯代を払うことになりました。自分が払っているお金で、次の男と連絡を取っていると思うとホントに腹立たしかったです」
このような支払いをまとめるサービスは最近増えているが、これが別れた際に揉める原因となってしまうことも多い。アカウントを複数登録することができるサブスクリプションサービスなども、解約しない限り使い続けることが可能になってしまう。
「付き合っている時にSpotify(音楽ストリーミングサービス)の家族割でサービスを共有してたんですが、別れてからも気づかずそのまま使ってました。2年後くらいに突然連絡があって、分割した利用料金をまとめて請求されて困りました」(佐藤さん・仮名/28歳男性・会社員)
「タブレットに、共有アカウントで電子書籍や漫画を買ってダウンロードしてたんですが、タブレットごと持ってかれてしまいました」(太田さん・仮名/42歳男性・カメラマン)
共同で貯金などをしていると、分与が難しくなるパターンもある。
「結婚資金ということで、彼女が作った口座にそれぞれ毎月2万円ずつ貯めることにしてました。別れ際にその口座を確認してみたら、勝手に引き落としていたようで残高がほとんどなくなっていた。そのことを問い詰めると『自分のために使ったんじゃなくて、あなたの誕生日プレゼント代をそこから出してたのよ!』とキレられました。あまりの剣幕になんとなく納得してしまいましたが、よく考えたらおかしいですよね?」(青井勝利さん・仮名/33歳男性・会社員)
他にも以下のように、それがいくらあったのか確認する前に持っていかれてしまったというケースも多い。
「一緒に貯めていた『50万円貯まる貯金箱』を引っ越しのドサクサに紛れて持っていかれた」(36歳女性)
「旅行の際に両替しておいたドル紙幣がなくなっていた」(41歳男性)
「けっこうな金額をチャージしていたSuicaを貸したまま返ってこなかった」(48歳男性)