〈あらすじ〉

 1920年代のハリウッド。映画業界人が集った豪華なパーティーの主役は、サイレント映画界の大スター、ジャック・コンラッド(ブラッド・ピット)だ。その会場で、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)と新人女優のネリー(マーゴット・ロビー)は、運命的な出会いを果たす。マニーはジャックの助手として一歩を踏み出し、ネリーも“野生児”と評される魅力でスター街道を駆け上がっていく。

 しかし、やがてトーキー映画の波が押し寄せる。マニーは、ジャズ映画をヒットさせて手腕を認められるが、ネリーは台詞を伴う演技に苦戦。ジャックの人気も低迷し……。

〈解説〉

『ラ・ラ・ランド』と同じくデイミアン・チャゼルが脚本も手掛けた監督作。黄金期のハリウッドで、夢を追いかける男女3人の激動の人生を描く。189分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★3時間という長さだが、意外に苦にならず。20年代のハリウッド、そのガツガツ感とおおらかさ。こわいもの知らずの女。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆脱線覚悟のローラーコースター映画。穴も空振りも多いが、当たると大きい。D・チャゼルの長打力は、やはり捨てがたい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆冒頭から仰天の酒池肉林。何でもありの過去の業界への羨望か、現在の自粛する表現への嘲笑か。開いた口が塞がらず。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆映画史総括レベルの巨大な主題ゆえに、俊英監督の底の浅さが露呈したか。『ラ・ラ・ランド』の成功体験も妙な呪縛に!?

  • 洞口依子(女優)

    ★☆☆☆☆今回もファストなチャゼル。悪趣味なから騒ぎで悪酔い。3時間のナルシシズムのマスターベーション。どうかしてる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

INFORMATION

『バビロン』(米)
2月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://babylon-movie.jp/