「昨年末ごろには今回の事件が起きたコンビニでみそ汁をパクったキッズが逮捕されていますし、出禁の子も複数います。タチが悪いことに、出禁になっても懲りずに店に入って万引きを繰り返し、堂々と目の前の広場で“戦利品”を食べ始めるんです。そりゃコンビニ店員も、ブチ切れて被害届を出すのは当たり前ですよ…」(同前)
まさに無法地帯と化していたわけだが、警察の取り締まりの強化もあり、トー横の勢い低下は避けられないところまで来ているようだ。トー横キッズが話す。
「これまでよっぽど悪いことをしなければ逮捕されることはありませんでしたが、昨年12月ごろから警察も本気でトー横の取り締まりを強化している感じです。冬になって寒くなったこともありますが、最近ではいつも広場にいるのはストロングゼロを片手に持ったインフィぐらいでした」
今年4月には、広場の真横に映画館などが入るエンタメ複合施設『東急歌舞伎町タワー』がオープンすることもあり、広場では連日イベントが開催されている。キッズたちは物理的に広場から締め出されつつある。前述のキッズが続ける。
「全員、だせえことすんな。永遠にカッコよくいやがれ。人を助けるために生きやがれ。で、笑え。最後まで」
「まず昨年12月に始まったのが『KABUKICHOほっとカフェ』です。広場で必要以上のスペースを確保して柵で囲い、キッチンカーを置いて珈琲や焼き芋を販売し始めました。その後も、電気グルーヴの石野卓球さんなどのアーティストを招いたクラブイベントを理由に広場が占領され、キッズがたまれないようにしている。冬で寒いのもありますが、キッズは1日10人前後ぐらいしかきません。ビブ横(横浜駅のビブレ横)に流れた子もいます」
相次ぐ事件で、自壊の道を進み始めた“トー横”。小川氏が逮捕された直後には、ハセベ容疑者はYouTubeのインタビュー動画で小川氏との友情を語りつつ、視聴者にこう言い残している。
《全員、だせえことすんな。永遠にカッコよくいやがれ。人を助けるために生きやがれ。で、笑え。最後まで》
自身のかつての声は、自らの胸に届くのだろうか。ハセベ容疑者は「店員の態度が気に入らなかったので私がやりました」と容疑を認めているという。