FPの試験は年に3回、1月、5月、9月に実施されます。午前中に「学科」、午後に「実技」があり、両方で規定点を取ると合格になります。午前・午後どちらもマルバツか択一問題のマークシート式です。実技は面接などがあるわけではなく、実際の業務の例に近い形で出題されます。
勉強時間の目安は2~3カ月ほど(不動産関連や保険関連の仕事と関係が深い場合は、もっと勉強時間が短くて済みそうです)。私の場合、1日2チャプターを解くようにして、15分から1時間ほど勉強していました。
おすすめは、書店で売っている教科書や参考書を1冊買うこと。ここで買った本は、FP3級の教科書であると同時に、今後お金についてわからないことがあったときにパラパラ読む「お金の教科書」にもなります。
3級の受験料が学科と実技あわせて8000円、教科書+問題集などが2000~4000円くらいなので、あわせて1万円を超えるくらい。あとは勉強時間の捻出だけ。外食や趣味を何回か我慢する必要はありますが、そこまで高額な出費にはなりません。
試験日を締め切りにしてモチベアップ
さて、ここまで読んでいただいたところで、少なくない方が「……これ、つまり勉強すればいいだけで、受験する必要はないのでは?」と思ったのではないでしょうか。はい、その通りです!
あくまでも目的は「お金について体系的に学んで不安をなくすこと」であり、FP3級の勉強が手段、合格は言ってしまえばおまけです。FP3級を受験せずとも、問題集を一通り仕上げた段階で目的は達成されています。
ただ、目的のために自学できる人はそこまで多くありません。そういう人のために、昔から「締め切り」は大きな効果を発揮してきました。FP3級の試験日を締め切りかつ理解度のチェックポイントとして設定し、そこに向けて勉強していく。そうすると結果として目的を達成する、という考え方で、私はFP3級を受験しました。
この考え方は、私の人生の先輩Aさんに教えてもらったものです。Aさんは勉強したいことがあると先に試験の予定を入れ、その予定に向けて勉強することで全てを身につけてきた――と話していました。
私がFP3級を受験したのは、完全にAさんのやり方にならってでした。序盤に書いたように、FPの試験は年に3回しか行っておらず、かつ受験料もそこそこかかります。一度落ちると再受験が少し先という緊張感と、落ちることによるデメリット(お金がもったいないという気持ち)で、勉強へのモチベーションが保たれていたのを自分自身感じていました。この成功体験以降、私はしょっちゅうこのやり方で新しいことにチャレンジしています。