文春オンライン

年金未納が発覚、年末調整の書類を出し損ね…30歳でFP3級をとったら「お金に対する苦手意識」が消えたワケ

2023/02/28

genre : ライフ, マネー

note

「もうお金のことを考えたくない」と悩んだことはありますか? 私は思いっきりあります。

 私はこれまでの人生のほとんどを、お金への苦手意識とともに過ごしてきました。

 お金に関する失敗を山ほどしています。20代のころは、年金未納が発覚したり、年末調整の書類を出し損ねたり……とてもとてもここでは書けない失敗もやらかしています。

ADVERTISEMENT

©AFLO

 そうした失敗を繰り返していた頃、頭の中に常に存在していたのは「漠然とした不安」でした。お金に関連するトピックが自分に降りかかってくるたび、なんとなくイヤな気持ちになる。それによってなんとなく先送りにしたら、なんだか問題が起こって、対応もなんとなく先送りにしてしまう……という悪循環!

 誰かからのアドバイスや、ネット上でバズっていたライフハックをできるところから試してはみても、漠然とした不安は消えないまま。これは自分のこれまでの人生が悪かったのでは……と自己嫌悪になることもしょっちゅうでした。

 その漠然とした不安は人生約30年目、2021年に解消しました。「FP3級」を受験するべく勉強し、合格したからです。

FP3級をとれば、お金のことを考えなくてよくなる

 FP3級の内容がわかると、以下のことが完全に腑に落ち、あとはもう考えなくてよくなります。

  • 給与明細を見て、天引きされているのはなんなのかわかり、会社員という立場ってかなり日本社会で優遇されているな~とわかる
  • 副業やフリーランスの場合、なんで請求金額よりも振込金額が低いのかがわかる(源泉徴収!)
  • 確定申告はそんな難しくないし、したほうがお得だということがわかる
  • ふるさと納税、iDeCo、NISAが呪文じゃなくなる
  • 結婚制度は、相続においてめちゃくちゃ優遇されていることがわかる

「FP」というのはファイナンシャルプランナーのこと。正しくはファイナンシャル・プランニング技能士で、顧客のお金の相談に乗る役割を果たせることを示す国家資格です。3級から始まり、2級、1級と上がっていきます。

 実務的なレベルは2級からで、FP3級は「基礎的なお金の知識を取得している」と示せる資格ではありますが、直接的に実務に役立つことや、転職や就職でプラス評価になるわけでは全くありません。ただし、お金に関する問題が幅広く出題されるため、「FP3級に合格できるくらいの知識があれば、世の中のお金のトピックはなんとなく理解できる」という状態になります。逆に2級からは専門性が高くなっていくため、業務で必要としない場合は2級まではとらなくて大丈夫です。

関連記事