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欲しかったのは特典のトーク会参加権
「彼女は客が携帯電話の契約時に使ったクレジットカードの名義や有効期限を控え、自分が決済するときにそれを打ち込んでいたようだ。当たり前だが、勝手に使われた方は身に覚えのない購入履歴を見て、不正使用に気付く。被害者の1人が4月下旬に警察署へ相談に来て事件が発覚した」(捜査関係者)
警察が捜査を始めると不正使用の主はすぐに判明した。購入されたCDの発送先が高橋容疑者の自宅だったからだ。大阪市淀川区の川沿いに建つ家賃3万円ほどのワンルームマンション。発売日前後の4月12、15日に相次いで届いた116枚ものCDを、彼女は6畳一間の部屋でいったいどうしようとしていたのか。
「高橋容疑者が欲しかったCDの特典は『DEEP SQUAD』のメンバーと個別にオンラインで会話できるトーク会の参加権です。CDを予約するとトーク会に参加できる権利を得られる。トーク時間はCD1枚の購入につき5秒。つまり1枚分ではほとんど会話にならないうちに終わってしまいますが、116枚買えばおよそ10分、話をすることができます。トーク会は昨年4月10日にあったので、その後に届いたCDはもう用済みだったでしょうね」(前出の地元記者)
逮捕後、高橋容疑者は容疑を認め、「(DEEP SQUADの)ファンだった。個別オンライントークでアイドルと話したかった」と動機を語ったという。