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中国への“長旅”は可能なのか?

「シャンシャンの両親が来日した際は、移動中にも水や食料を安全に追加できる特殊な輸送箱を使うなど、パンダのストレスを取り除く工夫がされました。シャンシャン返還の際には中国から専門家が来日し、日本の飼育員や獣医師も中国まで随行する可能性があります」(前出・中川氏)

 ゼロコロナ政策を堅持する中国では、スタッフも例外なく7日間は隔離される。

「飼育員や獣医師が1週間以上不在になるので、動物園は簡単に許可を出せません。カナダの動物園では、コロナ禍にパンダを返還し、大量の書類が必要になるなど負担がかかった」(同前)

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うるさいところでは、ご飯を食べない

 そもそも、シャンシャンは、園内の施設を移るだけで、体調不良になるのに、中国への長旅は果たして可能なのか。移動で体調を崩すパンダも少なくない、と心配する声もあるが、前出の土居氏は、

「パンダ以外の動物も他の場所に行くと慣れるのに時間がかかります。パンダに関しては中国側も日本側も飼育のノウハウがある。輸送のための箱に慣れさせるのも2週間からひと月ですから、新しい環境に慣れるのもそう長くはかからない」

 いっそのことシャンシャンを「返さない」という選択肢はないだろうか。

「シャンシャンはもう5歳。発情期は来てないようですが、早く繁殖行動が出来る環境に移る方がいい。中国では、相性が合うオスを探すことができます」(同前)

 婿探しのための帰国が近づくアイドル。会える時間は限られている。