「船岡容疑者は1999年に早稲田の政治経済学部を卒業してNHKにアナウンサーとして入局。岡山放送局を振り出しに、東京アナウンス室にも勤務しました。本人の希望通り、スポーツ中継で頭角を現しました。
中継は多くの事前知識とその場でのとっさの判断が必要とされ、アナウンサーとしての力量が試される場なんです。実際、実況担当の競争は激しくて同僚たちはどんどんふるいにかけられていきます。そんな中、彼は相撲中継を中心に視聴者からも上層部からも高い評価を得て、エリートアナウンサーの仲間入りをしました。フィギュアスケート実況の経験も豊富で、本人もツイッターでよく相撲とフィギュアに関する発言をしていましたね」(NHK関係者)
それだけに視聴者の関心も高い。船岡容疑者の逮捕の報が入ると、好角家やフィギュアスケートのファンなど、船岡容疑者のスポーツ実況に魅せられたユーザーの嘆きの声がSNS上にはあふれている。
視聴者からも局内でも評価は高かった
直近の船岡容疑者は、名古屋と金沢を経て、昨年8月に札幌に異動。地方を回りながら、スポーツ中継の際には東京などに出張していたという。現在は削除されているNHKの公式ホームページで「わたしがちょっぴり自慢したいこと」として「いまのところ、息子二人は父親を尊敬している…はずです」と家族円満な様子を匂わせていた。彼のひととなりについて、同じ放送局で勤務経験のある元同僚が明かす。
「仕事はそつなくこなすタイプです。冷静でインテリっぽいイメージで、誰とでも仲良くするというよりは、一線をひいて相手をよく見て付き合っているような印象でしたね。とても真面目で勉強熱心。スポーツ実況のために、競技の特性や選手のデータなんかを一生懸命調べていたのを覚えています。プライベートも順調だったと思います。ずいぶん前に結婚して、子供もいますよ。見栄えも良いしテレビ映りも自然なので、悪い印象を持つ人はいないでしょう。天性のアナウンサーと言えると思います」
だからこそ、船岡容疑者の起こした事件を聞いた際は、耳を疑ったという。
「まさか女がらみの事件とは…」
「女性がらみの事件というのには本当にびっくりしました。局内には、文春オンラインで不倫を報じられた阿部渉さんのような派手なタイプもいますが、船岡にはいかにもテレビのアナウンサーというノリの良さはあまりないものだと思っていたので……」(同前)
「何でもそつなくこなす」「女遊びが派手なイメージはない」――船岡容疑者の知人らはそう口をそろえる。しかし、札幌での勤務を終えてから上京し、オートロックをかいくぐるために住人の待ち伏せまでしていたという犯行は執念深さを感じさせる。果たして事件の被害者とはどういった関係なのか。前出のNHK関係者はこう声をひそめる。