2月23日、第65回ブルーリボン賞が決定し、木村拓哉(50)と工藤静香(52)の次女・Kōki,(20)が、初主演映画「牛首村」で新人賞を受賞した。受賞の知らせは母・工藤静香から伝えられたという。

 15歳でモデルデビュー以降、パリコレ出演に続いて、女優デビュー作でいきなり主演、それがブルーリボン賞新人賞と“驚異の活躍”を見せるKōki,。一昨年にはモデルでフルート奏者の姉・Cocomi(21)も声優デビューを果たすなど、姉妹の勢いは衰えるところを知らない。姉妹はいかにして、これらの“成功”を手に入れたのか。華麗なる“木村一家”活躍の舞台裏を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:「週刊文春」2020年4月2日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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 次女Kōki,につづく長女Cocomiの芸能界デビュー。はからずも家族全員が芸能人となった木村家だが、キムタク一家の“敏腕プロデューサー”静香の「ゴリ押し」に皆が眉をひそめるのは一体、なぜか。姉妹の関係者、長女の膨大なSNSからその秘密を明かす――。

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 2019年12月24日。薄紫色のロングチュールドレスに身を包み、音楽を奏でる一人の少女。都内で開かれたクリスマスイベントでの一コマだ。「アヴェ・マリア」、「主よ人の望の喜びよ」、弦楽器にのせてフルートの音色がやさしく響く。6曲を聴き終えた年配女性たちは口々に呟いた。

「天使みたいだったね」

 3月19日に明らかになった木村拓哉と工藤静香の長女・Cocomiの芸能界デビュー。この頃には既に話がまとまっていたという。

Cocomiのインスタグラムより

 2018年5月には次女・Kōki,が芸能界入り。今回の長女デビューも全て静香が仕切っている。

「Kōki,の芸能界デビューは静香が懇意にしているスポニチ一紙の独占という形でしたが、今回は全紙に一斉報道させた。前回の一紙独占が物議を醸したことと、次女の時に比べて話題作りが難しいという判断があったといいます。静香がこだわったのは海外ブランドと組んでの箔付け。日本版『ELLE』で表紙デビューし、CHANELなどのアンバサダーを務めるKōki,同様、Cocomiも3月28日発売の日本版『VOGUE』での表紙モデル、Diorのアンバサダーを務めます。あるメディアは同ブランドの関係者がCocomiのフルート演奏を聞いてオファーしたと書いていますが、信じる人はいません(笑)。ただ基本的に彼女は、4月から音大に進学し、学業と音楽活動に専念する予定。モデル活動に注力するKōki,と違い、業界では“記念デビュー”といわれている。ただ静香は将来、自身の事務所に所属させ、プロデュースする気満々です」(ワイドショー関係者)

 なぜ、このタイミングでのデビューとなったのか。芸能記者が解説する。