2月23日、第65回ブルーリボン賞が決定し、木村拓哉(50)と工藤静香(52)の次女・Kōki(20)が、初主演映画「牛首村」で新人賞を受賞した。受賞の知らせは母・工藤静香から伝えられたという。
15歳でモデルデビュー以降、パリコレ出演に続いて、女優デビュー作でいきなり主演、それがブルーリボン賞新人賞と“驚異の活躍”を見せるKōki。一昨年にはモデルでフルート奏者の姉・Cocomi(21)も声優デビューを果たすなど、姉妹の勢いは衰えるところを知らない。姉妹はいかにして、これらの“成功”を手に入れたのか。華麗なる“木村一家”活躍の舞台裏を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:「週刊文春」2021年6月24日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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キムタクの威光をバックに2人の娘を次々とプロデュースする静香。長女の声優デビューが喧伝される陰で、次女の銀幕デビューを仕掛けているとの極秘情報を小誌はキャッチした。中国とアメリカを視野に、着々と手を打つ木村家の女帝の飽くなき野望を徹底取材!
「この子には2億円の価値がある」
大抜擢はやはり「キムタク」の威光があってこそだ。Kōki,とCocomiが所属する「パープル」は、静香が代表を務める芸能プロダクション。スタッフには全盛期の松田聖子を支えた伝説的なマネージャーもいるが、キムタクブランドを強かに利用して姉妹を全面的にプロデュースするのは、静香社長だ。
「01年ごろ、生後間もないCocomiの写真を撮った週刊誌に、ジャニーズは『この子には2億円の価値がある』と詰め寄り、顔写真を掲載しないようにきつく通告したほど2人の娘は大事に育てられてきた。静香はその後も2人を徹底ガード。実父にさえ孫の写真を渡さなかった。一方で自身のアルバムにデビュー前のKōki,を作曲家として起用し、フルートを学ぶCocomiを積極的にコンクールに出場させるなど、娘たちを世に出す準備を着々と進めてきたのです」(同前)
だが、ひとたびベールを脱ぐと、即座にSNSを開設し、娘たちのみならず、木村の私生活までオープンに。こうした「娘ファースト」の姿勢には、さすがのジャニーズも頭を抱えた。
「ファンに私生活や家族の姿を見せないのがジャニーズでは暗黙のルール。その掟を易々と破り、“キムタクの娘”を猛アピールする静香に、幹部らも呆れ果てていた。SNSで『木村ファミリーウーマンズでーす』とおどける彼女たちに幻滅し、木村のファンクラブを辞める人も。それでも、メリー喜多川名誉会長や藤島ジュリー景子社長とも親しくしている静香に誰も口を挟むことができずにいます」(芸能プロ幹部)
静香は姉妹の撮影やイベントには必ず同行し、取引先との交渉でも前面に立つ。多くの芸能関係者が舌を巻くのは、娘に幼少期から英語、仏語、中国語を学ばせ、海外を強く意識する静香のマーケティング戦略である。