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海外人気の理由は「“キムタクの娘”というブランド力に尽きる」

「日本ではテレビの露出を控える一方で、ギャラがそれほど高くないインフルエンサーの仕事を次々に請け、箔をつけたあとで中国の番組やCMに出す。中国での報酬は日本と桁が違うとも言われます。中国のオーディション番組にKōki,が出演した際のギャラが5000万円近くあったという報道もありました」(同前)

 約14億の人口を有する中国のエンタメ市場は、日本とは比較にならない。

中国の街中にはKōki,のポスターが

 中国ではいまKōki,を起用した企業のポスターが街の至るところに貼られ、彼女の出演する生理用品や、化粧品のテレビCMが日常的に流れている。この6月から中国でCMにKōki,を起用しているユニ・チャーム広報室は、「中国のZ世代女性の間では、(Kōki,は)革新的でファッショナブルで、インターナショナル感があると認知されています。彼女のイメージは今回の新商品に合致しており、起用しています」と説明する。だが、起用の理由はそれだけではない。ジャーナリストの周来友氏が解説する。

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「中国でKōki,さんが注目される一番の理由は、“キムタクの娘”というブランド力に尽きる。木村さんは中国では不動の大スター。女性問題や金銭スキャンダルもなく、円満な家庭を築く人格者としても尊敬を集める別格の存在です」

 木村の主演ドラマ「ロングバケーション」(フジ系)や「ビューティフルライフ」(TBS系)は中国で放送され大ヒットを記録。11年には来日した温家宝首相にSMAPが中国語で「世界に一つだけの花」を歌い、その後北京でコンサートを行なって大きな話題となった。

「中国で“天皇”と呼ばれる木村さん。その娘というだけで価値がある。木村さんと接点を持ちたいがために現地の企業や業界人が娘にオファーを出す」(同前)