1ページ目から読む
2/2ページ目

コテコテの和製ホラー出演に透ける静香の“野望”

 デビュー以来、ブルガリやシャネルなどのアンバサダーを務め、今年3月には日本人として初めて米化粧品・エスティローダーのスポークスモデルに就任。「世界的モデルになるのが夢」と公言し、グローバルな活動を続けるKōki,がなぜ今、コテコテの和製ホラー映画なのか。そこには静香の“野望と不満”が見え隠れする。

静香

「幼少期からインターナショナルスクールに学び、英語が堪能なKōki,と彼女をプロデュースする静香が当初の目標に定めていたのはハリウッドでした」(映画関係者)

 静香が意識したのは、娘と同じ15歳でデビューしたジョニー・デップの娘でモデル兼女優のリリー=ローズ・デップだという。

ADVERTISEMENT

「でも実績もないKōki,に海外からオファーが来るはずもなく、コロナ禍で渡航も制限されている。そこで、米国で『THE JUON/呪怨』(04年)をランキング1位、120億円以上の大ヒットに導いた実績のある清水監督にデビューを託した。作品が海外に輸出されることや米国でリメイクされる可能性も視野に入れているのでしょう」(同前)

 同じ東映で、父・キムタクの大作が控えていることは決して偶然の一致ではないだろう。まだ公表されていないが、この秋にもクランクインが予定されている同社の70周年記念作品は、木村にとって4年ぶりの時代劇になる。

「木村が時代劇に初挑戦した1998年のスペシャルドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(TBS系)や、トヨタのCMでも演じた愛着のある信長役を、今度も演じます。メガホンを取るのは『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督。相手役には国民的人気女優の名前が挙がっています。日本でもっとも有名な父と娘を同時期にキャスティングできた東映幹部はホクホクです」(同前)

 もっともKōki,の女優としての実力は未知数だ。テレビ局関係者が言う。

「英語はネイティブ並み、仏語も多少話せるが、肝心の日本語はイントネーションが独特で、巻き舌になると聞き取りづらいとの指摘もある。海外志向の強い静香さんの方針で日本のドラマのオファーをこれまで受けつけなかったため、演技経験はほとんどないのです」