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 このような批判や論議が目立つと物語はまたも急展開を見せた。なんと信千世はHPの「家系図」を削除してしまったのだ。13日午後に削除され、その後、HP自体が「メンテナンス中」として閲覧できなくなったのである! えーーー!

家系図をいきなり削除、その理由は?

 日刊ゲンダイによれば、信千世氏の事務所に問い合わせると、担当者はこう回答した。

「サイトから家系図が消えていることは把握している。ただ、なぜ消えたのか、13日時点でコメントできることはない」(日刊ゲンダイデジタル2月14日)

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 家系図がなぜ消えたのか?『どうする信千世』はサスペンスドラマになってきたのか!?

家系図削除後の「岸信千世(きしのぶちよ)公式サイト」

 そのあと信千世側は「閲覧の関係で不具合が出ており、修正のため一旦停止している」と説明(毎日新聞2月20日)。

 ふ、不具合が出ている? 本当なら大変だ。これが第3回放送「どうするメンテナンス」であった。

 このように『どうする信千世』はここまで何の爽快感もないから困る。今後の展開も非常に不安になる。主人公が「メンテナンス」だの「修正のため一旦停止している」だの、新人で若い割に言い訳だけはプロ政治家並みというのも爽快感がない。これからどうするのだろう信千世……。

有権者が持つ「悪癖」

 さて、私はここまで岸信千世のことをあえて大河ドラマ風に書いてきた。

 ここで全てをひっくり返すが、そもそも我々有権者の側に政治家の家系をあたかも戦国時代の「〇〇家」のように見てしまうという悪癖はないだろうか。もしくは歌舞伎役者の世襲のような見方をしてしまうノリはないだろうか。歌舞伎役者でないなら「○○さんの家の商売は2代目が継ぐのだろうか」みたいな目で政治家を見てしまわないだろうか。