「山本は消防団に所属し、長らく経理を担当していました」(前出・地元住民)
地元の慣習で消防団は35歳位で抜けることになっており、引き継ぎが行われたのだが……。
「その際に、消防団でプールしていた100万円近いお金が消えていることが分かったのです」(同前)
警察に被害届を提出することも検討された。だが、
「結局は山本の父親が弁償し、内々で収めることになりました」(同前)
家族に「仕事で横浜に行く」と嘘をついていた
山本は妻とも離婚。以降、職を転々としながら人目を避けるようにして暮らしていたという。実家のポストには請求書の山。母親が「あんた、何こんなに使ってんの!」と怒鳴る声が周囲に響いた。
昨年末、家族に「仕事で横浜に行く」と嘘をつき、オンラインゲームで知り合った女性の家で同居を始めた山本。男児を蹴った理由についてこう供述している。
「(男児が)母親の財布からお金を盗んだので、しつけのために蹴った」
金を盗んだのは本当に男児だったのか。幼少より嘘を重ね、金に執着してきた男の罪は、あまりに重い。
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現在配信中の「週刊文春 電子版」オリジナルでは、山本容疑者の小学校時代の卒業文集、同級生の証言から浮かび上がる”転落の萌芽”、両親との関係、母の苦悩など虐待男の”転落人生”を詳しく報じている。
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