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小学校で野球とスキーを始め、中学ではアルペンスキーの選手として全国大会に出場。高校はスキーの推薦で長野日大に入学。だが、同級生の記憶に残っているのはスキーの腕前ではない。
「彼を家に呼んで遊ぶと、プラモデルのパーツとかファミコンのソフトがなくなってしまう。あいつはそういう盗みを繰り返す奴でした」(中学の同級生)
父親のコネで入った就職先でもトラブル
高校卒業後は都内の柔道整復師の専門学校に通い、その後は定職に就かず、フリーターとして過ごしていた。そんな山本に救いの手を差し伸べたのが父親だ。地元企業関係者が言う。
「お父さんがコネを使って山本をスキー場の運営会社に就職させたんです。そこで夏場はリフトの整備、冬場はスキー場のパトロールなんかをしていました」
給料は額面で25万円ほど。山本は家が近いのに会社の寮で暮らしていた。
「彼は食堂で食券を買わずにツケで食べていた。だから食堂のおばちゃんからいつも『早く金払え』と言われていました」(同前)
だが、この会社も30歳の頃に退職。この前後に結婚し、子どもにも恵まれたが……。別の関係者が言う。
「表向き“自己都合”で退職したが、実は違います。当時、バイトでスキー場に来ている子たちのお金が盗まれるという騒動があり、彼が疑われていたんです」
さらに極め付けの事件を約5年前に起こしている。