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 もちろん、忙しくてたまにはコンビニ弁当を活用しなくてはならないという場合もあるでしょう。しかし自炊を食事の基本にすれば、栄養バランスも良くなるし、食費も浮きます。

 そして、自炊で食費を抑えられれば、貯金する余裕が生まれます。

 収入が少ない人ほど、食事に工夫を凝らし、十分な栄養を摂りながら食費の節約をするべきなのです。

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毎日スナック菓子を買うだけで…

 私自身がそうだったのですが、つい手軽にストレスが解消できるスナック菓子に手が伸びてしまう、という人は少なくないのではないでしょうか。

 ごくまれに、スナック菓子を1日1袋子供に買い与えているなんていう家庭も見かけます。なかには、うるさい子供が、スナック菓子を食べている間だけは大人しくなるので、静かにしてほしい時は与えているという親もいるようです。

 ただ、スナック菓子も値上がりしていて、コンビニだと1袋150円くらいします。すると30日で4500円、1年で5万4000円の出費です。他の家族もスナック菓子を食べるとしたら、かかるお金はさらに大きくなります。

 もしこれを、手作りのおにぎりに換えたらどうでしょう。腹持ちがいいだけでなく、年間に3万円は貯金できるかもしれません。

 今まで、スナック菓子をバンバン食べていた私が、なんだか他人事ごとのように上から目線でこんなことを書いているのは恥ずかしい限りですが、自省の念を込めて自分の経験を告白します。

スナック菓子と縁を切った経済ジャーナリストの荻原博子さん ©文藝春秋

 私の場合、それほどお腹も空いていないのにスナック菓子を食べていた理由は「ストレス解消」でした。イライラした時や手持ち無沙汰の時に、お菓子を食べていると何となく気持ちが落ち着くのです。

 その積み重ねでメタボ体質になってしまったことを深く反省し、今はスナック菓子とは縁を切りました。

 私の経験を反面教師にして、皆さんはお気をつけくださいね。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。