毎日、コンビニでスナック菓子を買う人は少なくないはず。しかし何も考えずに買ってしまうと、収入や健康に大ダメージを招く危険性も。

 スナック菓子をやめると、人生はどう変化するのか? 経済ジャーナリストの荻原博子さんの新刊『5キロ痩せたら100万円』より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/#1#2を読む)

スナック菓子を買い続けることで、失うものとは? ©getty

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毎日「コンビニ食」で失うもの

 収入がそれほど高くはない人が、健康的な食事を摂るためには、意識改革が必要です。

 まず、食費にいくらかかっているかを計算してみましょう。たとえば、コンビニ弁当を買ったら飲み物も欲しくなりますから、1食500円ほどかかります。仮に3食ともコンビニ弁当だと1日1500円。1ヶ月で4万5000円。4人家族だと、1ヶ月18万円もかかることになります。

 時々ならまだしも、毎食のように家族4人でコンビニ弁当を食べていたら、こんなにお金がかかるのだということを、まず自覚しましょう。

 総務省の「家計調査」では、2人以上の世帯の1ヶ月の食費は平均7万9401円(2021年の調査)。ここには、外食費1万452円や酒代3769円が含まれるので、これを除くと6万5180円。

 ただ、実際には1ヶ月の食費を4万円くらいでやりくりしているご家庭は多く、4万円以下に抑えているというご家庭も少なくありません。

 つまり、コンビニ弁当や外食に頼ると、食費は3倍近くにまで膨れ上がります。今はとくに、値上げラッシュで商品価格が上がっている状況ですからさらに深刻です。

 ですから、節約しようと思ったら、上手に自炊していく方法を考えていきましょう。

「卵かけご飯」をベースに食事を考える

 自炊する場合、まずご飯を炊きますが、皆さんは、ご飯茶碗1杯の値段をご存じですか?

 ご飯1杯のお米の値段は約25円。ここに卵をかけて「卵かけご飯」にしても50円程度。朝食ならまだしも、夕食はこれだけでは寂しいので、鶏の胸肉をソテーします。住んでいる場所にもよりますが、鶏の胸肉は100グラム100円くらいで買えます。

 豚肉は鶏肉より高いですが、それでも100グラム200円くらいでしょう。さらに、直売所などで割安の野菜を購入したり、スーパーなどでも旬の野菜は比較的安価で買えるので、それらを添えればコンビニ弁当1つと同じくらいの値段なのに、かなり充実した夕食がつくれます。