堀内詔子 自民党・衆院議員
「まだまだ質問はあるが逆に時間を超えてしまうという思いから削除していた」
毎日新聞 1月29日
29日の衆院予算委員会で、自民党の堀内詔子衆院議員が自身に与えられた質問時間を余らせたまま質問を切り上げようとして、野党から猛批判を浴びた。背景には、自民党が国会での質問時間を慣例だった「与党2割、野党8割」から、時間増を求めたことにある。
時間増について最初に声を上げたのは自民党当選3回生による有志たち。彼らは昨年10月の衆院選以前は「魔の2回生」と呼ばれていた。そして堀内氏も当選3回生である。声を上げた当事者なのに、質問時間が増えたらこれか、というわけである。共産党の小池晃書記局長は「国会の最大の任務は行政監視だ。与党の時間を増やすのは意味がないとはっきりした」「(時間を)残して、しかられるなんて、子供じゃあるまいし、みっともない」などと批判した。なお、堀内氏の息子は、秋篠宮佳子さまとの交際が報道されている(『週刊新潮』2017年9月21日号)。
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宇都隆史 自民党・参院議員
「本当は行きたくないとも感じる。最後は行くのをやめようと思ったら、インフルエンザに罹患する手もある」
産経ニュース 1月31日
自民党の若手議員による質問についてもう一つ。31日に行われた参院予算委員会で質問に立った自民党の宇都隆史氏が、韓国で開かれる平昌冬季五輪の開会式に安倍晋三首相が出席することについて「インフルエンザに罹患する手もある」と軽口を叩いた。宇都氏は首相の平昌行きについて「外交成果が上がるかどうか分からない。言ったことをころころ変える国だから」と指摘。その上で「首相を見ていると本当は行きたくないんだろうなと感じる」との認識を示していた(時事ドットコムニュース 1月31日)。
発言の最中、安倍首相はずっと笑っていたが、インフルエンザに苦しんでいる人のことをどう思っているのだろう? 国会でこんなことを言っているなんて、どうかしていると思うのだ。
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籠池泰典 森友学園前理事長
「きのうわれわれが財務省から出たとたんに安倍夫人から電話がありまして、『どうなりました? 頑張ってください』って言っていたけど、なんと答えたらええのかわからへんわ、どうしよう」
NHK NEWS WEB 2月1日
2月1日、共産党の辰巳孝太郎参院議員が会見し、森友学園の国有地売却問題に関連して籠池前理事長が安倍首相夫人の昭恵氏に言及している新たな音声データを公開した。
音声データには一昨年の3月16日、3時間にわたって小学校の建設工事中に見つかった新たなゴミの処理方法などについて、籠池氏と近畿財務局や大阪航空局の担当者らと行った協議が録音されているが、この中で籠池氏は昭恵氏から進捗を問われる連絡があったことを明かしている。
辰巳氏は「事実ならば昭恵氏は、3月15日の籠池氏と財務省との交渉を知っていたことになる。どういう経緯で電話したのかを語ってもらわないといけない」と述べ、国会で昭恵氏を証人喚問すべきだと主張した。安倍首相は辰巳氏の質問に対し、「ころころ言っていることを変える人物が、そういう証言をしていると紹介されたのだろう。売買について、金額の交渉などに一切関わっていないというのは今までも答弁しているとおりだ」と反論した。一方、財務省の太田充理財局長は、籠池夫妻に対応した同局担当者が当時、昭恵氏が名誉校長に就いていたことを「承知していた」と説明。別の音声データで、この担当者が「応援する気持ちで近畿(財務局)はやっている」と述べていたことも確認した(時事ドットコムニュース 2月1日)。
昨年2月、「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と断言していた安倍首相だが、再び昭恵氏の関与がクローズアップされてきた。依然として昭恵氏は公の場で何も語っていないが、そろそろ国会の場で堂々と語ってみたらどうだろうか。自民党議員の軽口に時間を割くより、よっぽど有意義だと思うのだが。