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――芸能界で成功して、親戚からの見る目も変わったんじゃないですか?

千秋 全然(笑)。親は私が頑張ってるのを認めてくれたけど、親戚の雰囲気はあんまり変わりませんでした。ちゃんとしてるんですよ、本当に。

――硬い雰囲気の中で育ったという千秋さんですが、ご自身はなんというか、とてもやわらかい家庭観をお持ちですよね。結婚・離婚を経たあとも新しい家族を築き、常にオリジナルな道を歩まれている印象があります。

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千秋 最初に遠藤くんと結婚したときも「結婚したことないからしてみたいな」と思ってたし、離婚したこともなかったから離婚してみて。その後シングルマザーを10年やってそろそろ飽きたなあと思ったときに再婚のタイミングがあったんです。そういえば再婚はまだしてなかったな、くらいの感じです。

――その軽やかさはどうやって身につけたんですか?

千秋 あんまり意識したことはないんですよね。ただ初婚でも再婚でも、10年後にどうなってるかわからないっていうのは皆おんなじだと思うんです。だから、一度結婚したら「永遠に変更不可!」みたいなのは嫌だなって。まあ、こういうことを言うと怒られたりもするんですけど。

 

――怒られたりしたんですか?

千秋 しますよー。再婚したときも「子どもがかわいそう」とか「なんで母親が我慢しないんだ」とか。

 でも私が再婚するときも遠藤くんの再婚のときも、子どもと互いの家族がどうやって関わっていくかを皆でしっかり話し合ってるし、子どもも納得した上でのこと。だから全然人に言われる筋合いないんだけど、オープンにすると言われちゃうのは面倒くさい。

「離婚したって、娘のお父さんが遠藤くんであることに変わりはないじゃないですか」

――逆に、結婚や離婚をオープンにしたことでプラスはありましたか。

千秋 娘の小学校の卒業式のとき、同級生のママ4、5人くらいから「千秋ちゃんの離婚を見て“その手があったか!”と思って離婚できた。本当にありがとう」ってお礼を言われたんです。1回も話したことがないママもいたけど、そんな風に見てくれてたのかと思って、すっごく嬉しかったです。

 

――“この手”っていうのは具体的にどんなことでしょう。

千秋 離婚した後も遠藤くんは運動会に来てたし、娘が「3人でディズニーランドに行きたい」って言った時は3人で行きました。円満離婚っていうのかな。その度にメディアには「復縁か!?」って書かれたけど(笑)、そうじゃなくて。離婚したって、娘のお父さんが遠藤くんであることに変わりはないじゃないですか。

 離婚してしばらくは娘が週1回パパのところに泊まりに行くようになって、遠藤くんが1人で朝起こして寝かせるまで全部やることになったんです。それで一緒に住んでたときよりよっぽど家事育児ができるようになってました。